砂丘写真家 【小池キヨミチ】

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 写真作家 撮影裏話 − 雷雨の出迎え


ホームグラウンドとして親しませて頂いている、このアメリカ合衆国コロラド州南部に横たわる北米一標高の高い砂丘群に何度足を運んだことか分からないほど訪れています。そして、思い出に残る光景は贅沢なほど沢山頂いていますが、その中でも強烈な印象を持って脳裏に焼きついていることがありました。

 それはある夏の終わろうとしている暖かいというよりも暑い日のことです。サワッチというサンルイスバレー北部にある小さな町にある、友人の牧場を久しぶりに訪れた後に砂漠を訪れた時のことです。砂丘地帯に近づくにつれて背景に聳えるサングレ・デ・クリスト山系を被うような真っ黒が雲が広がってきていました。農耕地や牧草地を抜けて行くにつれて益々雲行きが悪くなり、先ほどまで照らしてくれていた太陽さえ姿を消し、しばらくすると集中豪雨のような雨が滝のように空から落ちてきました。

 その雨がヒョウに変わり、ラジオの音さえも聞き取れない騒がしさになりました。どうしたものかと思いつつも砂丘が段々と近づいています。周りに容赦なく落ちる雷に身をすくめながらもビジター駐車場に到着した時には路面が川、そして一部池のようになっていました。相変わらず数百人の鼓笛隊の太鼓打ちが力一杯ボンネットや屋根を叩いているような音の中、視界がほとんどないと思われるほどの勢いで落ちてくる雨とヒョウ、そして地面を揺らす落雷。一生忘れられない情景の中に自分がいました。これでは撮影どころか外にでることもできず、何も画像に納めることさえ出来ないまま、車内でおむすびを食べた後、また4時間ほどかけて家に戻りました。

 この日の経験が無駄ではなかったと思えるようになったのは、撮影のために自然の営みがあるのではないということを身体で感じたからかもしれません。撮影は人間が始めたことであって、自然の中の一部を撮らせてもらうという位置を教えられたのもこの時でした。与えられるものから何を見つけ、そして感じて写真で捉えることができるのか。自然の無限の表情や感情表現に対する期待や楽しみさえも教えられた一日でした。

 (在米写真作家 小池清通の撮影活動を通して経験した秘話・裏話を紹介)

 

 
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写真作家 小池清通 コロラド事務所
「自然とつながる時」
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