砂漠写真 【小池キヨミチ】

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ひとりごと - 喜びとは

 アメリカ合衆国コロラド州在住 在米写真作家が綴るひとりごとシリーズ [もくじに戻る]


 喜びとは

  大自然に魅せられ、その中に形成されている生態系というものを砂漠写真というライフワークを頂いて撮らせてもらっている私だが、渡米し永住してからずっと続けさせて頂いている旅行関係の仕事の関係から、実に多方面に渡る分野で活躍されている方々からの支援を頂いている。それは、私が凄い人間だからではなく、その逆で、何の変哲もない、ただ馬鹿正直に生きることしかできない人間だからである。

 この能力の限界というものは、それを知っているのと知らないのとではその間に天と地の差ができる。自分の限界を知ることは恥ずかしいことでもなく、決して悪いことではない。それが与えられたものであって変えることが出来ない事実だとしたら、知ることによって出来ないことを嘆くのではなく、出来ることに感謝することを覚えられる。また、そんな心の位置や思考スタイルの方向が分かってくると、思わぬ力がどこからともなく姿を出したり、現実が変わらなくても自分の気持ちが変わり、結局はそれが現実を変えてしまうことさえある。そのような前向きな力を「流れ」というならば、自分のやっていることや生き方そのものに同調してくれる人たちを呼ぶような力さえ生まれてくる。それは相互に増幅作用を持ってお互いを前向きに進めていく力である。まるで人生の「宝」のようなものだが、気持ちの置く場所によっては、その姿さえ見ることができないという微妙なものなのだろう。

 人間社会でいう「公私」に関わらず、個々の人生という空間(時間)を考えた時に、人間は生命の継続する(生きている)間に「喜怒哀楽」という感情を持ち、言葉や行動で表現し続ける。その起伏が激しかったり、逆にポーカーフェイスと呼ばれるような表にでないスタイルの人もいるが、プラスとマイナスという表現を使うならば、前向きな人と後ろ向きの生き方をしている人が存在する。前者は人の成功を喜び、自分の成功を皆で喜び合える人であり、そんな人にはおのずとフォーワードパワーが全開となる。一方、人を妬み恨み自分の成功を隠して生きるような人はバックワードの力が生じダウフォールが起こる。電気に+と−があり、光やエネルギーにも陰と陽があるように、常に相反するものが存在し、バランスをとる要素やパワーがあるが、何事も前向きがいい。

 前向きな生き方には喜びがある。喜びとは現実を変えてしまうほどの潜在的な力があると思う。与えられた時間の中で多くの人との出会いがあり別れがある。そして再会と別れもあるだろう。「会うことは別れの始まりである」という人と「別れることは再会の始まり」という人がいるかもしれない。人は一人で生まれ、一人で死ぬ。その事実を知っていると、会う人や再会する人との時間が嬉しくなる。

 私は数年前に父親が旅立った頃から特にそんな思いを強く持つようになり、帰国する時に連絡をする人は「会いたい人」たちだけにしている。それはビジネスの営業的な要素を全く含まない、単に会いたいと思う人たちへの連絡から始まり、彼らの反応が私のスケジュールを埋めてくれる。たまたま都合が悪かったりすると次回に楽しみを持ち越してくれたりするが、ひょっとして私を嫌っている人は嘘をついて逃げているかもしれない。そんな繰り返しをしているうちに、つながる人たちの本当の輪が徐々に明確になってくる。ただし、これはスケジュールが合って私が実際に会える人、つまり私に会ってくれる人だけが、そのつながりのある人だという意味ではない。喜びを分かち合える人たちは私にとって大切な仲間である。仲間は心のレベルでつながっているもので、実際に再会の回数の多い少ないによってレベルが変わるものではない。しかしお互いを尊重し前向きに生きている仲間との関係が自分たち同士にとって密になってくると、自然とコミュニケーションという相互理解の方法に明確な力が出始める。

 そんな複雑なプロセスにも思える相互理解を軸にしたつながりというものがお互いのポテンシャルを支え、前向きな流れを持っている限り、喜びという感情にすべてを包み込んで、与えられた時間を有意義に過ごし、どのような現実が起ころうとも、自分たちに与えられた可能性を突き進め更なる喜びのチャンスを広げていくことと思う。私にとっては写真作家というプロ活動を開始してから、近づいてきてくれている人と遠ざかっていってしまった人たちが、そんな複雑かつ単純な人間の感情の一つがもたらす無限の力の存在を脳の奥深くにしっかりと刻み込むようにして今後の流れに勢いをつけるべく、信念のようなものとなって息づき始めている。

 喜びを分かち合える仲間がいるとお互いの可能性を伸ばし合える。喜びにはそんなパワーがあると思う。そして、喜びとは、誰もが持つことができ分かち合える素晴らしい天からのギフトでもあると思っている。

(2009年3月)

  在米日本人写真家: 小池清通 - アメリカ合衆国コロラド州をベースに活躍する写真作家
                静岡県浜松市出身 1983年に渡米して以来アメリカ中西部コロラド州に在住

 
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